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調査をベースに金型の改善策を
お客様に提案
技術サービス担当
技術本部 グローバルソリューション部 技術サービス室
2004年入社-
金型産業の世界に感じた大きな可能性
大学では電子工学を専攻していてプログラミングに興味がありました。ただソフトウェアの知識はどの業界に行っても役立ちますし、思い切って新たな世界に挑戦しようと当社に入社を決めました。入社後は仙台工場に配属され品質保証の仕事に携わりました。特殊鋼や金型産業のことはまったく知らなかったので、鋼材の種類の多さや加工の難しさに驚きました。それでも現場の皆さんや先輩スタッフに加工や品質管理を教えてもらいながら業務を進めていくうちに、やりがいを感じるようになりました。その後は本社でISO 14001(環境マネジメントシステム)関連の仕事、そして名古屋加工工場を経て、現在は技術サービス室の調査チームで働いています。
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様々な手法で使い終わった金型を調査
私が担当しているのは、割れたり摩耗して使えなくなった金型などを詳細に調査する業務です。当社の工場で焼入れする炉の定期的なサンプル調査に加え、お客様からの依頼による調査も行います。例えば、お客様の金型が通常よりはやく使えなくなったのはなぜか、今までは5000回使えていたのを7000回可能にするにはどうすればいいか、などの相談が上がってきます。そこで短くなった使用回数の原因を特定したり、新たな改善策を提案するための調査を行います。具体的には目視からスタートしてマイクロスコープによる観察、金属顕微鏡による金属組織観察やマイクロビッカース硬さ試験機による断面の硬さ分布測定などを行っていきます。ピンポイントで観察するため形状が複雑な場合は切断や研磨にとても気を遣います。金型の改善提案などの基礎となるデータになりますから、常に緊張感を持って観察・測定に取り組むよう心掛けています。
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技術サービスへのステップアップを目指して
調査を依頼されたお客様から感謝の言葉をいただいた時は、この仕事をやって良かったと思います。特に試料調整が難しい調査で上手く観察できたり、作業中にお客様も気づいていなかった重要なポイントを発見した時は達成感を感じます。現在私の仕事は調査が主体ですが、今後は営業と同行してお客様の困りごとなどへの改善案を提案する技術サービスへのステップアップを目指しています。そのために今は調査目的と調査方法、調査データとお客様への提案内容などを総合的に把握し、様々な改善手法などを理解できるよう努めています。社名に「ソリューション」と掲げているように、個々のお客様に合った金型の使い方をサポートする付加価値提案こそが当社の強みです。調査を通して得た鋼材の知識に加え、今までの私のキャリアを総合的に活かしながら、お客様の金型のソリューションパートナーへと成長したいと思っています。
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仕事もプライベートも「マイペース」
調査チームはフレックスタイム制を有効活用し、それぞれのペースで働いています。私自身は業務のピークが午後になるので朝ゆっくり出社するスタイル。また有給休暇も取りやすく、休日も充実させることができます。仕事もプライベートも、マイペースで取り組めるところが当社の魅力のひとつだと思います。